※これは2020年9月時点での安比奈線跡です。
安比奈線
西武鉄道安比奈線は皆さんご存じの通り50年以上も休止していた路線で、関東の廃線の中でもかなり有名なのではないでしょうか。
2017年で正式に廃止となり、それからは残っていた設備の撤去が少しずつですが始まっています。線路が取っ払われる前に一度自分の目で廃線跡を見ておきたいと思い、目に焼き付けに行ってまいりました。
さて早速写真と共に紹介していきましょう。
南大塚駅
まずは西武新宿線で安比奈線のスタート地点である南大塚駅にやってきました。着いてからは楽しみすぎる気持ちを抑えながら人類最速の早歩きで地上へ舞い降りました。
早速興味深い物を発見しました。
どこから回収したものかはわかりませんが安比奈線跡の上にコンクリート製の枕木が山積みになっていました。これ2本くらい欲しいですよね。
ここは南大塚駅からすぐのところですが見た感じ線路は何本かに別れていたみたいですね。
先で見た枕木はここから回収したものかもしれません。
廃線跡はこのまま住宅街へ突っ込んでいきます。
少し歩くとまた線路跡と合流できたのでこのまま眺めながら歩きます。と思ったのですがすぐまた線路とは別れそうです。
架線はすべて撤去され線路も部分的になくなっていました。
恐らくこれから撤去がどんどん進んでいくでしょう。
国道16号線に出ました。ここは言わずもがな、踏切だった場所です。
廃止に伴って道路上の線路は埋められました。
驚きなのは安比奈線で警報機、遮断機が設置されている踏切、つまりガッツリ踏切だったのはここだけとのこと。その他の線路と道路がクロスしているところはすべて警報機や遮断機といった設備がない第4種踏切として登録されていたそうです。
踏切大好きな僕としてはびっくりです。
住宅街を疾走する廃線跡は動画や他のサイトを見たのと違い草が生い茂り、畑と化していた線路上もしっかり廃線っぽくなっていました。
いい感じの築堤が見えます。
廃線マニアの僕としてはこういった築堤を見るとすごくテンションが上がります。もっと近くで見てみたいと思い道っぽいような草むらをかき分けてなんとか行ってみようと試みたのですがダメでした。
小さい側溝を渡るとこなんかは大体こんな感じになっています。
中間辺り
しばらく安比奈線跡を追いかけるように歩いていると、ありました。朝の連続テレビ小説『つばさ』のロケ地として一時期話題となり、少しの間遊歩道としても開放していた橋。
当時はあんなに綺麗なイメージのあった橋は今やただの廃線でした。
勿論このガーダー橋への侵入は不可能でした。それどころか、中を覗くことすらできませんでした。
安比奈線を遮っている114号の橋に上って上から見てみましたが、ここに線路があったとは全く思えないほどにしっかりとぶつ切りになっていました。
あの森の中に安比奈線が埋もれているって考えるとなんかエモいですね。
そろそろ終点です。この辺はモトクロスの練習場になっています。
この辺の線路は木に押し上げられたりしてぐにゃぐにゃなってました。びっくりするくらいぐにゃぐにゃでした。
これは撤去するのも大変そうですね。
ポイント
この先が安比奈駅ですが。草ぼーぼーで線路を目視で確認することができませんでした。行った時期も良くなかったんですね。もっと草が生えてない時期をおすすめします。
帰り際に見つけたのですがここは場所的に安比奈線の代名詞、木のトンネルの場所ですね。入りたかったのですが、止めておきました。悔しいです。
散策を終えて。色々思い出しながら帰りました。
あとがき
これから安比奈線を散策したい人は早めがいいと思います。いくら長年放置されいた路線とは言えもう廃線になって何年も経っています。いつ本格的な撤去が始まるかわかりません。今の内ですよ。
それではまたお会いしましょう。